食品衛生責任者とは
店舗に従事する営業者がその資格者となるか、営業者の指示で食品衛生上の管理運営にあたる者をいいます。
食中毒などを防止するために、知識・ノウハウを持っていると認められた人のことです。
許可を受ける店舗に必ず1人居なければならず、営業者に資格がない場合は従業員になってもらうか、新たに有資格者を雇うことになります。
※営業施設が隣接している場合(同じ建物内の別店舗など)は、その建物内の複数店舗をまとめて1人でもよいと認められる事がありますので確認してください。
食品衛生責任者の概要
店舗に必要な食品衛生責任者についての内容を見ていきましょう。
食品衛生責任者が行うこと
食品衛生上の危害の発生を防止するために、営業所に改善を進言し、従業者に対し衛生教育を実施することとなっています。
それを行うため、常に食品衛生に関する新しい知識の習得に努めることが求められます。
それでは食品衛生責任者の資格取得について説明します。
食品衛生責任者となれる資格
次の資格を持っているか、この後説明する食品衛生責任者養成講習会で受講する必要があります。
栄養士、調理師、製菓衛生師、食鳥処理衛生管理者、
と畜場法に規定する衛生管理責任者、作業衛生責任者
船舶料理士の資格、食品衛生管理者若、
食品衛生監視員となることができる資格を有する者
医師、薬剤師、歯科医師、獣医師
大学等で医学、歯学、薬学、獣医学、畜産学、水産学、農芸化学の課程を修めて卒業した者など
店舗で食品衛生責任者となるべき方が、誰もこちらの資格をもっていなければ講習会を受講ことになります。
食品衛生責任者養成講習会
食品衛生責任者になる為の講習会が全国で開催されています。
1997年に講習カリキュラムが標準化されていますので、どこで受講しても大丈夫です。
主催は全国の食品衛生協会が行っているので確認してみて下さい。
東京の場合は、一般社団法人東京都食品衛生協会主催の講習会を1日受講します。
会場
東京の会場一覧です。(変更の可能性もありますのでご確認下さい)
会場名 | 所在地 |
食品衛生センター5階 | 渋谷区神宮前2-6-1 |
連合会館(旧総評会館)2階 | 千代田区神田駿河台3-2-11 |
日本交通協会大会議室 新国際ビル9F |
千代田区丸の内3-4-1 |
大田区産業プラザ4階 コンベンションホール |
大田区南蒲田1-20-20 |
大田区民ホール・アプリコ 地下1階 |
大田区蒲田5-37-3 |
板橋区ハイライフプラザ2階 | 板橋区板橋1-55-16 |
江戸川区総合文化センター3階 | 江戸川区中央4-14-1 |
立川グランドホテル4階 | 立川市曙町2-14-16 |
ルミエール府中 | 府中市府中町2-24 |
武蔵野スイングビル11階 レインボーサロン |
武蔵野市境2-14-1 |
町田市文化交流センター | 町田市原町田4-1-14 |
日程は東京の場合は数が多いので月に8~11回程度、1会場ずつ順不同ですが開催されます。結構埋まってしまうので、ご都合がよい会場へお早目に申し込みをして下さい。
受講資格
東京の場合ですが、17歳以上だったら受講できます。現役の高校生に関しては受講できません。
外国人の方は、日本語が理解できることと、在留カードや特別永住者証明書を持っていることが条件となっています。
講習内容
衛生法規 2時間
公衆衛生学 1時間
食品衛生学 3時間
9時45分~16時30分まで計6時間、行います。
受付は9時~9時30分までなので遅れないように注意して下さい。
申し込み方法
申込書をホームページよりダウンロードして、必要事項を記載して郵送にて行います。
持ち物
筆記用具・身分証明書(外国人の場合は在留カード)
受講料
受講料は10000円となっています。教材費も含まれているので受講当日に会場にて支払いを行います。
受講修了証
6時間の全課程を修了したら、受講修了証(食品衛生責任者手帳) がその日の内に交付されます。
食品衛生責任者となれる資格を持っている場合
調理士や栄養士等の資格を持っていれば大丈夫なのですが、保健所等に行く場合にその都度、資格の免許などを持っていくのは大変という方は、確認証という証明書を交付してもらえます。
申し込む方は食品衛生者手帳(確認証)の交付申請書と資格を証明する必要書類がいりますので、ご確認の上、ご持参下さい。
食品衛生責任者プレートの販売
営業開始時には事業所・店舗の作業場または販売所等の見やすいところへ、食品衛生責任者プレートを1枚掲示をしなくてはなりません。サイズも指定されていますので、ご確認下さい。
講習会場で手に入れられる所もあるので準備しておきましょう。
まとめ
基本的には、申請までに食品衛生責任者がいることが求められますが、講習会の席が埋まってしまって受けられないなどの理由により受講ができないときは、許可申請の際に誓約書を提出することによって申請を受理してもらえたりもします。
ですが、開業時には、営業の事以外であまりバタバタしたくないものです。早めに食品衛生責任者の準備をしておきましょう。